2015年 03月 15日
鱗を剥いだ魚 |
今日で三日目です。
今日も去年Sipka様で行われた個展【追憶と眠りの国~眠りの為の回顧展~】の作品を紹介します。
今日から瓶詰めシリーズを紹介していきます。
個展を見に来て下さった方は気付いたかもしれませんが、この個展の作品達の殆どは箱や瓶に入っています。
それにも実は意味が込められていて、この個展は前もお話したとおり、死者の魂の弔いをテーマにしているので、箱や瓶を用いることで死者の柩をイメージしました。
箱や瓶に何かに詰まっているのが好きなだけというのもあるのですが、そんな意味もひっそりと込めてみました。
【鱗を剥いだ魚】
瓶詰めの魚です。
いつも顔が無かったり鳥だったのですが、魚はこの時初めて作りました。
瓶の底には石が敷いてあります。
水の溜まっていた感じを出したくて苔のような着色をほどこしてあります。
取り出すとこんな感じです。
瓶に詰めることを考えて作ったせいか、格好が少し窮屈そうですね。
後ろから。
背骨がお気に入り
では物語もどうぞ。
海抜0メートルに着くまでに魚は鱗を剥いで彼に何かを繕いたいと思った
この身を栄養にして聡明な彼の命を繋いだら終わりを迎えたいと思った
今日も短いですね笑
これも昔書いた詩からの引用なのです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、わたしは「空剥」という仲間内でやっている文芸会にも所属しておりまして、この詩はそこで出した詩誌にも掲載した魚という詩から一部引用しました。
わりと気に入っているものです。
明日も紹介頑張ります。
またみてね(・ξ・)◎
eerie.
by eerie-eery
| 2015-03-15 23:29
| mono oki goya