2017年 10月 01日
eerie-eery個展【gishiki∽jinx∽magic】終了しました。作品紹介【ぺしし】 |
お越し下さった皆様、応援して下さった皆様、会場のSipka様、誠にありがとうございました◎
会期が一週間延びてたっぷりと展示させて頂きました。。
また今回初の試みであった、自作の曲を会場のBGMとして使って頂き、販売もするという夢のような試みも、まさかのCD-R大量追加生産となり、本当に嬉しい限りです・・・。
作品も初日にフライヤーの子達が全てお嫁に行ったり、自分でも気に入っていて大切にしていた過去作品が旅立ったり、友人達は勿論のこと、遠方からも沢山の方がわざわざ足をお運び下さったりと嬉しいことが沢山ありました。
本当にありがとうございます。
早速ですがまた今回も作品を少しずつ紹介していきたいと思います。
今回の個展は、あまり物語のようなものは書かずに、シンプルにしようと思っていたのですが、開始直前になってやっぱり少し書こうかなと思い、読みたい人だけ読めるような冊子を置いていました。
作品の紹介の前にまずその冊子の説明文から載せようと思います。
以下。
今回の展示はeerieが日々行っている『儀式』を具現化したものになっている。『儀式』と聞いてもピンと来ない人の方が多いであろう。それは彼女の中で完結する世界であって他と決して交わらない世界であるから儀式として成り立っているのであって、だから勿論分からなくて正解なのである。しかし今回の展示はその『儀式』をテーマにしている以上、どういったものなのか、表現物として提示する必要もあると言えよう。
今回の展示では、展示に関する物語を書いたりする前置きの作業や説明は特にしないつもりでいたようなのだが、少し打ち明かしても良いのではないかという思いが彼女の中で芽生えつつある様なので、ここでは作品にこめられた彼女の物語を少しだけ説明させて頂こうと思う。
彼女が日々何に怯え、何に希望を持ち、どういった思考でその行動『儀式』を行っているのか。
では彼女の中にある『儀式』の様子を見に行く事にしよう。
規則
1.彼女は物語の中では自身の事を『ナブラ』と名乗る。
2.彼女が行う『儀式』の中には全てを話せないものがある。それは魔法には『伝えて効果を発揮する魔法』と『伝えない事で効果を発揮する魔法』の二つがあると彼女は考えていて、全て話してしまうとその魔法が力を失ってしまうとの事だからである。
その辺りは予めご了承頂きたい。
【ぺしし】
eerie一族にしか見えない虫の様な姿の生き物。
これが庭に大量発生した年の冬は大雪になるという言い伝えがある。
続いて作品の物語です。
【ぺしし】
初夏の頃、妹家族が実家に帰ってきた。妹には娘がいて、ナブラにとっては姪に当たる。
姪はまだはっきりとは話せないのだが、ナブラによく懐いていた。
ある日、庭でナブラと姪とで遊んで居たところ、姪が『ぺしし』を見つけた。
『ぺしし』とはナブラの一家にだけ見える虫の様な形をした生き物で、毎年初夏の頃に庭先に出て来る。
そうか、姪にも見えるのか。ナブラは嬉しくなった。
妹家族が自分達の家へ帰って行った後も、ナブラはぺししをよく見かけた。
洗濯物によく付いていて困っていた話を母にすると、ぺししが大量発生する年は大雪になるという言い伝えがあるというのを聞いた。今年の冬が思いやられる。
ナブラは自分の指先から飛んでいくぺししを見送った。
以上です。今回は【ぺしし】の紹介でした。
5匹のうち、ピンクのドット柄の子が1匹旅立ちました。
他の子はまだSipka様に居るので、宜しければ会いに来て下さい。
それでは、また明日以降からも作品紹介頑張ってしていきますので、宜しければ見てやって下さいませ。
改めまして、この度の個展も誠にありがとうございました◎
eerie.
by eerie-eery
| 2017-10-01 08:13
| mono oki goya